オウケンブルースリ戴冠! デビュー6カ月でGI制覇

オウケンブルースリ戴冠! デビュー6

 26日、京都競馬場で牡馬の3冠ラストとなる「第69回菊花賞」(GI、芝3000メートル、18頭)が行われ、内田博幸騎手騎乗の1番人気オウケンブルースリが直線で先頭に立ち、フローテーションの末脚を振り切り、第69代の菊花賞馬に輝いた。タイムは3分5秒7(良)。

 内田博騎手は「この馬の力を信じて乗れば、九分九厘、大丈夫だと思って乗った」と勝利ジョッキーインタビューで語った。

 3000メートルの長丁場。レースはアグネススターチ予想通りの逃げ。しかし、すぐに横山典弘騎手騎乗のノットアローンが先頭に立ち、馬群を大きく離す大逃げを打ち、ターフを沸かせた。

 オウケンブルースリは中団を追走。2周目の坂の下りを利用して一気にスパートし、先行勢が崩れていくなか、残り400メートルを切ったあたりから堂々と先頭に立ち、2着フローテーションの追い込みを封じた。内田博騎手の好判断がVへと導いた。

 オウケンブルースリは父ジャングルポケット、母シルバージョイ、母の父シルヴァーデピュティ。栗東・音無厩舎所属の牡3歳。馬主は福井明氏で、ノーザンファームの生産馬。戦績は7戦4勝。

 2着は15番人気フローテーション、3着には9番人気ナムラクレセントが入り、秋華賞に続き、波乱の結果となった。3連単は52万3990円。

 今年の菊花賞戦線は、皐月賞キャプテントゥーレが故障で春のうちに戦線離脱。NHKマイルC&日本ダービーの“変則2冠”を達成し、秋初戦の神戸新聞杯も完勝したディープスカイは次週の天皇賞・秋に挑戦ということもあって、“主役不在”の混戦とみられていた。