ガルボ関東馬初勝利!

ガルボ関東馬初勝利!

清水英師初重賞


4番人気の関東馬ガルボ(池添)が、直線で鮮やかに抜け出し、レースレコードで重賞初制覇を飾った。管理する清水英克調教師(44)は、開業5年目での重賞初勝利。2着には先行したシャインが粘り、1番人気のピサノユリシーズは11着に終わった。
レースレコード 朝日杯FS4着の力は本物だった。インの4番手で脚をためたガルボは、抜群の手応えで直線に向くと、池添の左ステッキに応えて末脚を爆発させた。ラスト100メートル地点で逃げたシャインをあっさりかわすと、最後は流す余裕もあった。

 「うまく乗れたと思う。直線でも手応え通りの伸びだった。この馬なら、関東にも乗りに行きたいと感じた」と初コンビの池添は笑顔で振り返った。

 清水英調教師は、開業5年目での重賞初制覇。昨年は管理馬が相次いで故障に見舞われただけに、うれしい勝利となった。「涙ぐみましたよ。去年は本当に辛かったですから。正月にビッグレースを獲れて、これで僕も調教師として名前を残せるかな」と声を震わせた。

 石川一義オーナー(48)にとっても、特別な勝利だった。昨年の10月19日に他界した父・儀治氏から馬を引き継ぎ、この日は遺影を胸のポケットに入れてレースを見守っていた。「父の果たせなかった重賞制覇ができて良かった。いい供養になったと思います」と喜びを語った。

 関東馬シンザン記念を勝ったのは44回目の歴史で初めてだ。「夢は無限大に広がりましたね。現時点では、NHKマイルCが目標になると思います」とトレーナー。関東の期待を背負ったマンハッタンカフェ産駒が、3歳マイル戦線をリードしていく。