アパパネ快調!さらなる進化へ 桜花賞 水曜追い

 クラシック第1弾・桜花賞の追い切りが7日、東西トレセンで行われ、栗東留学中の2歳女王アパパネ(国枝)が坂路で蛯名を背に抜群の動きを披露した。水曜追い番付でも文句なしの“横綱”だ。

>蛯名「落ち着きがあって、バタバタしないのが一番いい」 

 さすがは2歳女王。坂路を軽快に駆け上がるアパパネの快走に報道陣はうっとりだ。美浦から駆けつけた蛯名のアクションはわずかに手綱を動かしただけ。それでも4F52秒7、1F12秒3ではじけた。先週3月31日に4F51秒0の自己新を出したばかりなのに、今週も上々のフィニッシュだ。

 国枝師のリクエストに応え、昨年6月宝塚記念アルナスライン)の1週前追い以来、栗東登場の蛯名は穏やかに切り出した。「順調ですね。先週やっているので前半セーブして、上がり重点の指示。この時期の牝馬としては落ち着きがあって、バタバタしないのが一番いい。2歳時と比べても凄く成長したね」

 今年初戦のチューリップ賞は2着に終わったが、陣営に悲壮感はない。本番を見据えた仕上げに加え、当日は重馬場。大外16番で前に馬を置けず、行きたがるシーンも。蛯名は「残念だったが、ペースも遅かったし、内容は悪くなかった。あの敗戦を今回につなげたい」と雪辱に燃えている。