ショウワモダン父子制覇でGI初V

 6日、東京競馬場で「第60回安田記念」(GI、芝1600メートル)が行われ、後藤浩輝騎手騎乗で8番人気のショウワモダン(牡6歳、美浦杉浦宏昭厩舎)が直線で抜け出し1分31秒7(良)で快勝。3連勝でGI初制覇となった。また、父エアジハードに続いて父子制覇を達成した。

 レースは、大外から岩田康誠騎手のエーシンフォワードが先手を取り、キャプテントゥーレなどが続いた。人気のリーチザクラウンも前めでの競馬となった。

 直線を迎え、エーシンフォワードの外からトライアンフマーチが並びかけたが、残り1ハロンショウワモダンが馬場の真ん中から一気に先頭に立ち、外から襲い掛かったスーパーホーネット、内から伸びたスマイルジャックの追撃を振り切った。

 鞍上の後藤騎手は勝利ジョッキーインタビューで「前走で感じた体の疲れはとれていたし、調教の動きも素晴らしかったので、自信を持って臨める状態でした。(直線は)先週のダービーを思い出しながら、もう少し我慢もう少し我慢と思いながら、乗りました。先週いい勉強をさせていただきました。これからも、馬も僕も応援してください」と、自身GI4勝目を喜んだ。

 2着は6番人気スーパーホーネット(牡7歳、栗東矢作芳人厩舎)、3着は5番人気スマイルジャック(牡5歳、美浦小桧山悟厩舎)。また、マイラーズC(GII)を制し、1番人気に支持されたリーチザクラウン(牡4歳、栗東橋口弘次郎厩舎)は14着に終わった。

 ショウワモダンは、父エアジハード、母ユメシバイ、母の父トニービンで、通算39戦10勝。重賞は10年ダービー卿CT(GIII)に続いて2勝目。後藤騎手は02年アドマイヤコジーンに続いて安田記念2勝目、杉浦調教師は初制覇。

 払戻金は単勝が1390円、枠連は(5)−(8)で2200円。馬連は(9)−(17)で1万2640円、馬単は(17)−(9)で2万6640円。3連複は(2)−(9)−(17)で5万3850円、3連単は(17)−(9)−(2)で34万8740円。ワイドは(9)−(17)が4270円、(2)−(17)が2920円、(2)−(9)が2670円。