有馬記念、ディープインパクトなど16頭が登録

武豊で出られるか?

 10日、12月24日に中山競馬場で行われる有馬記念(3歳上、GI・芝2500m)の登録馬がJRAから発表された。

 前走のジャパンC(GI)を制し、有馬記念がラストランとなるディープインパクト天皇賞・秋(GI)、マイルCS(GI)勝ちを含む現在3連勝中のダイワメジャー、今年のクラシック二冠馬メイショウサムソン、GI戦線を沸かしたドリームパスポート、GI・3勝を挙げているスイープトウショウメルボルンC(豪G1)で日本馬ワンツーを決めたデルタブルースポップロックなどが登録を行った。登録馬は以下の通り。

( )内は性齢、所属・調教師
アドマイヤフジ(牡4、栗東橋田満厩舎)
アドマイヤムーン(牡3、栗東松田博資厩舎)
アドマイヤメイン(牡3、栗東橋田満厩舎)
ウインジェネラーレ(牡6、美浦国枝栄厩舎)
コスモバルク(牡5、北海道・田部和則厩舎)
スイープトウショウ(牝5、栗東鶴留明雄厩舎)
スウィフトカレント(牡5、栗東森秀行厩舎)
ダイワメジャー(牡5、美浦上原博之厩舎)
チャクラ(牡6、栗東安達昭夫厩舎)
ディープインパクト(牡4、栗東池江泰郎厩舎)
デルタブルース(牡5、栗東角居勝彦厩舎)
トウショウナイト(牡5、美浦保田一隆厩舎)
ドリームパスポート(牡3、栗東松田博資厩舎)
トーセンシャナオー(牡3、栗東森秀行厩舎)
ポップロック(牡5、栗東角居勝彦厩舎)
メイショウサムソン(牡3、栗東瀬戸口勉厩舎)




フランス帰りのピカレスクコートが快勝

 10日、中山競馬場で行われた初霜特別(3歳上1000万下、芝1600m)に、前走ディープインパクトのフランス遠征に帯同したピカレスクコート(牡4、栗東池江泰寿厩舎)がO.ペリエ騎手騎乗で出走。1番人気に推され、好スタートから先手をとると3番人気キングルーキーに1.1/2馬身差をつけ逃げ切った。勝ちタイムは1分35秒1(良)。

 勝ったピカレスクコートは、父ジェイドロバリー、母フジノタカコマチ(その父コリムスキー)という血統。全姉に99年阪神3歳牝馬S(GI)など重賞4勝を挙げたヤマカツスズランがいる。これまでに05年のさわらび賞(3歳500万下・芝1600m)や06年の太宰府特別(1000万下・芝1800m)に勝ち、凱旋門賞(仏G1)前日の10月1日、ダニエルウィルデンシュタイン賞(3歳上、仏G2・芝1600m)では2着に好走していた。通算成績19戦4勝(うち海外1戦0勝)。





香港国際競走、日本馬関係者のコメント

 現地時間10日に行われた香港国際競走出走の日本馬について、関係者のコメントがJRAより発表された。

>香港C

武豊騎手のコメント】
(アドマイヤムーン2着)
 惜しかった。最後は本当によく伸びてくれて、後一歩のところまでいったので、あそこまでいったのなら勝ちたかった。今回もスタートが良くなかったので、ごちゃつかないような位置取りをし、道中は折り合いをつけた。良いレースが出来たと思う。来年が楽しみだ。

福永祐一騎手のコメント】
(ディアデラノビア7着)
 前がごちゃついていたので、後方で折り合いをつけた。イメージどおりの競馬だったが、相手が強くて差を詰められなかった。しかし、良い瞬発力を持っているので牝馬同士なら十分にやれる。

角居勝彦調教師のコメント】
(ディアデラノビア7着)
 少しテンションが上がった。これでは海外への挑戦は厳しい。

香港マイル

武豊騎手のコメント】
(ダンスインザムード12着)
 道中はスムーズに行けたが、直線を向いてゴーサインを出した時反応がなかった。ちょっとよくわからない。

香港スプリント

池添謙一騎手のコメント】
(シーイズトウショウ10着)
 他の馬が速すぎてついていけなかった。日本ではGIでも持ったままいけるのが、今回はそのようなわけにはいかなかった。直線も余力がなく、厳しいレースだった。

福永祐一騎手のコメント】
(メイショウボーラー競走中止)
 調教では道中でやめたりする部分を見せていたが、レースでは、これまでそういうことはなかった。今回は、スタートしてすぐに止まってしまってどうしようもなかった。良い状態だっただけに残念です。

鶴留明雄調教師のコメント】
(シーイズトウショウ10着)
 ペースが速くて道中、手綱をじっとしているところがなく、最後も伸びなかった。

白井寿昭調教師のコメント】
(メイショウボーラー競走中止)
 馬体に異状はない。栗東でも少し兆候はあったが、こちらに来てから調教中に3コーナーのところで止まる癖を見せたのが、レースでも同じようなことになってしまった。

香港ヴァーズ

武幸四郎騎手のコメント】
(ソングオブウインド4着)
 勝ちに行く競馬をした。頭数も少なくスムーズな競馬だった。4コーナーでは勝ったかなと思ったが、最後、手前を変えてから少し自分でブレーキをかけるような感じになった。MAXで走っていない感じ。しかし、良い体で出走できたし、やはり走る馬だと思った。

武豊騎手のコメント】
(アドマイヤメイン8着)
 状態は良さそうに感じた。平均的な良いペースで行けたし、4コーナーまでは思い通りだった。ゴーサインを出してから反応がなかった。理由はちょっとわからない。

橋田満調教師のコメント】
(アドマイヤメイン8着)
 良いペースで行けたが終いバテてしまった。馬体は太くなかったし、馬場が重たかったのかも。




朝日杯FS、関係者コメント「素晴らしい脚」

1着ドリームジャーニー(蛯名正義騎手)
 ゲート内が悪く、少し出負けしてしまいましたが、道中折り合っていたので馬のペースで行きました。最後、決め手の脚はあると思っていましたが、素晴らしい脚でした。

2着ローレルゲレイロ(昆貢調教師)
 残念。ビシビシやってプラスだったので太くはなかった。ここにきて急激に成長。最後オースミと併せる形になっていれば…。決め手の差が出た。

3着オースミダイドウ(O.ペリエ騎手)
 スタートが良く、行く馬もいなかったので自然とハナへ行きました。道中は良い雰囲気で進めたが、最後は思ったほど伸びなかった。他の馬の脚色が良かった。

4着フライングアップル(北村宏司騎手)
 脚をためながら、道中は良い感じで行けた。最後も2着馬に差し迫り、脚は使っているんだが…。

5着マイネルレーニア(松岡正海騎手)
 今日のようなレースができれば、今後距離が伸びても大丈夫。道中折り合って競馬ができ反応も良かったが、勝ち馬が強かった。





ばんえいオークス、最低人気キキリンドウが制す

 10日、帯広競馬場で行われた、ばんえいオークス(ばんえい3歳牝、ダート200m、1着賞金130万円)は、尾ヶ瀬馨騎手騎乗で10頭立ての最低人気(単勝96.3倍)キキリンドウ(牝3、ばんえい・森芳浩厩舎)が、先に先頭に立った1番人気エメラルドを激しい競り合いからゴール前で捕らえて優勝した。勝ちタイムは2分00秒3。3着には4番人気キタノパワーが入った。

 勝ったキキリンドウは、父マルミキンザン、母スマイルフェイス(その父マツノコトブキ)という血統。今回が重賞初挑戦だった。通算成績52戦7勝(重賞1勝)。