ソフトバンク支援でばんえい競馬存続へ

何とかなるのか...?

 今年度限りでの廃止が決定的とみられていた北海道のばんえい競馬が、IT業界大手のソフトバンク(本社・東京)の支援を受けて存続する可能性が高まってきた。1市単独開催を検討する帯広市への支援に、同社が名乗り出たことが8日までに分かった。
 ソフトバンク子会社のソフトバンク・プレイヤーズが新会社を設立するなどして、勝馬投票券販売、払戻業務、場外発売所の運営など、民間委託が認められている業務を受け持つもよう。この日一部で報道されたことについて、同社は「憶測記事についてはコメントできない」としたが、準備が進んでいるようだ。
 17日に存廃が正式に決定する予定で、帯広市ではその前にソフトバンクの支援を受けて存続させるかどうかを決める。




鳴尾記念サクラメガワンダーが復活

 9日、阪神競馬場で行われた鳴尾記念(3歳上、GIII・芝1800m)は、O.ペリエ騎手騎乗の1番人気サクラメガワンダー(牡3、栗東友道康夫厩舎)が好位3番手追走から、逃げ粘る2番人気マルカシェンクに1/2馬身差し切り優勝。勝ちタイムは1分46秒9(良)。さらに2.1/2馬身差の3着に3番人気ホッコーソレソレーが入った。

 勝ったサクラメガワンダーは、父グラスワンダー、母サクラメガ(その父サンデーサイレンス)という血統。伯父にサクラチトセオー(95年天皇賞・秋-GI)、伯母にサクラキャンドル(95年エリザベス女王杯-GI)がいる。

 昨年の11月、デビューから3戦目(京都・芝1800m)で勝ち上がると、エリカ賞(阪神・芝2000m)も勝ち3連勝でラジオたんぱ杯2歳S(GIII)を制覇。今年のクラシックでの活躍が期待されたが、皐月賞(GI)6着、日本ダービー(GI)10着と振るわず、この秋は古馬中距離路線に転向、毎日王冠(GII)9着、天皇賞・秋(GI)9着と連敗が続いていた。今回が約1年ぶりの重賞2勝目となった。通算成績11戦4勝(重賞2勝)。なお、初勝利時の騎乗もペリエ騎手で、同騎手とのコンビでは2戦2勝となった。

 鞍上のO.ペリエ騎手は2日のステイヤーズS(GII、アイポッパー)に続き、2週連続のJRA重賞勝利で、今年3勝目、通算37勝目。管理する友道康夫調教師は本馬で制したラジオたんぱ杯2歳S以来、約1年ぶり、今年初JRA重賞勝ちで、通算3勝目となった。





つわぶき賞、エミネンツァベルタが逃げ切る

 9日、中京競馬場で行われた、つわぶき賞(2歳500万下、芝1200m)は、赤木高太郎騎手騎乗の7番人気エミネンツァベルタ(牝2、栗東瀬戸口勉厩舎)が好スタートから先手を取ると、2番人気シャトルタテヤマに1.1/4馬身差をつけて逃げ切った。勝ちタイムは1分10秒5(稍重)。さらにクビ差の3着には3番人気エーシンエスヴィーが入り、連闘で臨んだ1番人気ゼットカークは5着に終わった。

 勝ったエミネンツァベルタは、父タイキシャトル、母ニシオマジョリック(その父デインヒル)という血統。3戦目となった8月の未勝利戦(小倉・芝1000m)を2着に3馬身差をつけ快勝すると、小倉2歳S(GIII)にも出走(10着)。2走前の福島2歳S(OP)では11番人気ながら追い込んで3着に好走していた。通算成績8戦2勝。

 タイキシャトル産駒はクィーンオブキネマ、マザーズウィッシュに続き3頭目の現2歳オープン入り。なお、2着のシャトルタテヤマタイキシャトル産駒だった。





黒松賞、サープラスシンガー逃げ切り

 9日、中山競馬場で行われた黒松賞(2歳500万下、芝1200m)は、木幡初広騎手騎乗の5番人気サープラスシンガー(牡2、美浦宗像義忠厩舎)が好スタートから先手を奪い、3番人気シベリアンクラシカの追撃を3/4馬身差抑えて逃げ切った。勝ちタイムは1分09秒6(良)。さらに3/4馬身差の3着には4番人気ニシノクイックが入った。1番人気に支持されたダイワエンパイアは4着だった。

 勝ったサープラスシンガーは、父Songandaprayer、母Daisy Dukes(その父Ghazi)という血統の米国産馬。9月の2歳新馬(中山・芝1200m)で2着に入ると、2戦目(中山・芝1200m)で初勝利を挙げる。昇級初戦のくるみ賞(2歳500万下)で4着、格上挑戦となった前走の京王杯2歳S(GII)は14着だった。通算成績5戦2勝。





エリカ賞、ダノンジュンコウ差し切り

 9日、阪神競馬場で行われたエリカ賞(2歳500万下、芝2000m)は、佐藤哲三騎手騎乗の4番人気ダノンジュンコウ(牡2、栗東佐々木晶三厩舎)が中団追走から、先に抜け出した2番人気ヴァルプリスを鋭い末脚で交わし、3/4馬身差をつけ差し切った。勝ちタイムは2分02秒2(良)。さらに3/4馬身差の3着に外から伸びた1番人気ブラックオリーブが入った。

 勝ったダノンジュンコウは、父アグネスタキオン、母レースカム(その父Mr.Prospector)という血統。半兄にJRA現6勝のバアゼルキング(牡7、美浦古賀慎明厩舎、父ブライアンズタイム)、伯父にスキャン(ペガサスH-米G1)がいる。04年セレクトセールにて6100万円で落札されていた。7月29日の新馬戦(小倉・芝1800m)はシゲルシュクランからアタマ差の2着に惜敗したが、前走(8月26日)の未勝利(新潟・芝1800m)ではシルクプログレスに1.3/4馬身差をつけ初勝利を挙げており、今回はそれ以来約3か月半ぶりの出走だった。通算成績3戦2勝。

 アグネスタキオン産駒はルミナスハーバーマイネルソリストに続き3頭目の現2歳オープン入り。今年の阪神2歳芝2000m戦は、3日新馬戦のニュービギニングに続き、アグネスタキオン産駒が2戦2勝となっている。ちなみに2着ヴァルプリスもアグネスタキオン産駒。





キングマンボ産駒、クロパラントゥー叩き合い制す

 9日、中山競馬場で行われた4R・2歳新馬(ダート1800m)は、蛯名正義騎手騎乗の4番人気クロパラントゥー(牡2、美浦小島茂之厩舎)が中団追走から、先に抜け出した1番人気ドミンゴシチーとの叩き合いをクビ差制し優勝した。勝ちタイムは1分58秒5(良)。さらに4馬身差の3着にダイワトルネードが入った。

 勝ったクロパラントゥーは父Kingmambo、母Autumn Rhythm(その父Hernando)という血統の米国産馬。3代母Northernetteは名種牡馬Storm Birdの姉という名門で、トウショウナイト(アルゼンチン共和国杯-GII)、ビワシンセイキ(かきつばた記念-交流GIII)とは同牝系になる。今年4月の英・タタソールズブリーズアップセールにて6万8000ギニー(約1600万円)で落札されていた。馬名の由来(Cros Parantoux)はワインの名前から。Kingmambo産駒は現2歳世代JRA初勝利となった。




ショウナンパントルの姪、フライングメリッサ快勝

 9日、中京競馬場で行われた4R・2歳新馬戦(芝1800m)は、鮫島良太騎手騎乗の2番人気フライングメリッサ(牝2、栗東鮫島一歩厩舎)が2番手追走から直線抜け出し、1番人気ゼンノモナルカに2.1/2馬身差をつけて快勝した。勝ちタイムは1分53秒6(稍重)。さらにクビ差の3着には8番人気ローケイダブリュが入った。

 勝ったフライングメリッサは父ダンスインザダーク、母ウイングオブラック(その父ブライアンズタイム)という血統。叔母に04年阪神ジュベナイルF(GI)を制したショウナンパントル(牝4、美浦大久保洋吉厩舎、父サンデーサイレンス)がいる。




阪神2歳新馬、フェザーウイングが逃げて快勝

 9日、阪神競馬場で行われた4R・2歳新馬(ダート1200m)は、小牧太騎手騎乗の1番人気のフェザーウイング(牡2、栗東服部利之厩舎)が好スタートから先手を奪うと、直線に向いても脚色衰えず、9番人気オーミバンディエラに2.1/2馬身差をつけて快勝した。勝ちタイムは1分14秒4(稍重)。さらに3馬身差の3着には2番人気グランプリジョニーが入った。

 勝ったフェザーウイングは、父ニューイングランド、母ハゴロモ(その父Septieme Ciel)という血統。今年5月に行われた、ひだかトレーニングセールでは350万円で落札されている。ニューイングランド産駒はJRA2歳世代4頭目の勝ち上がりとなった。




ニシノフラワーの娘、ニシノマナムスメ完勝

 9日、阪神競馬場で行われた5R・2歳新馬(牝、芝1600m)は、藤田伸二騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝1.7倍)ニシノマナムスメ(牝2、栗東河内洋厩舎)が、2、3番手追走から直線半ばで楽に抜け出すと、逃げ粘る3番人気タガノグラマラスに1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分36秒2(良)。さらに3.1/2馬身差の3着に6番人気ザリーンが入った。スティルインラブの半妹で5番人気のグローバルフィートは14着、ダンスインザムードの半妹で2番人気のウィンナワルツは15着に終わった。

 勝ったニシノマナムスメは父アグネスタキオン、母は92年桜花賞(GI)、92年スプリンターズS(GI)、91年阪神3歳牝馬S(GI)を勝ったニシノフラワー(その父Majestic Light)という血統。半兄にJRA現6勝のニシノデュー(牡5、栗東河内洋厩舎、父ブライアンズタイム)、99年若駒S(OP)を勝ったニシノセイリュウ(父ブライアンズタイム)などがいる。これで、母の産駒はJRAで8頭が出走し7頭目の勝ち上がり、本馬が牝馬で初の勝ち馬となった。





中山2歳新馬戦、ビーアデビルが差し切る

 9日、中山競馬場で行われた6R・2歳新馬(芝1200m)は、武士沢友治騎手騎乗の4番人気ビーアデビル(牝2、美浦保田一隆厩舎)が中団でレースを進めると直線外から追い込み、5番人気クリールバレットに1.1/4馬身差つけて優勝した。勝ちタイムは1分10秒4(良)。さらにアタマ差の3着には1番人気トオヤマザクラが入った。

 勝ったビーアデビルは父ディアブロ、母ラビアンテースト(その父ノーザンテースト)という血統。伯父に88年北九州記念(GIII)を制したタガジヨオーがいる。05年オータムセールにて80万円で落札されていた。





良血外国産馬テラノフォースワン、圧倒的人気に応える

 9日、阪神競馬場で行われた2R・2歳未勝利(ダート1400m)は、藤田伸二騎手騎乗の圧倒的1番人気テラノフォースワン(牡2、栗東昆貢厩舎)が、2番人気アグネストップに4馬身差をつけ快勝した。勝ちタイムは1分26秒3(稍重)。さらにクビ差の3着には7番人気デヴィッドバローズが入った。

 勝ったテラノフォースワンは父Crafty Prospector、母Ligurian(その父オジジアン)という血統の米国産馬。叔父に日本で繋養中の種牡馬ヴィクトリースピーチ(ストラブS-米G1、父Deputy Minister)がいる。06年3月のバレッツマーチセールにて45万ドルで落札。11月11日のデビュー戦(京都・ダート1400m)はミスターモナルコスから6馬身差の2着に敗れていた。通算成績2戦1勝。Crafty Prospector産駒は現2歳世代JRA初勝利。





クロフネ産駒アイヴォリーカラー、9馬身差圧勝

 9日、中山競馬場で行われた2歳未勝利(牝、ダート1200m)は、横山典弘騎手騎乗の3番人気アイヴォリーカラー(牝2、美浦古賀史生厩舎)が、2番手追走から直線で後続を突き放すと、8番人気フィリエルに9馬身差をつけ圧勝した。勝ちタイムは1分12秒9(良)。さらに3/4馬身差の3着に1番人気ホワイトリーベが入った。

 勝ったアイヴォリーカラーは父クロフネ、母アピーリングストーリー(その父Valid Appeal)という血統。半姉にエキサイティングストーリー Exciting Story(メトロポリタンH-米G1、父ディアブロ)、JRA5勝のストロングメモリー(父エンドスウィープ)、JRA現3勝のイストワール(牝5、美浦古賀史生厩舎、父サンデーサイレンス)がいる。11月25日のデビュー戦(東京・芝1400m)はフローラルカーヴの8着で、ダートに替わり一変した。通算成績2戦1勝。




香港騎手交流戦の落馬事故で武聴取

 武豊騎手(37)が6日に香港ハッピーバレー競馬場で起こった落馬事故の審議対象になっていることが8日分かった。

 落馬が起きたのは同騎手が参戦した騎手交流戦「インターナショナルジョッキーズチャンピオンシップ」の最終第3戦(11頭立て)。騎乗したカリフォルニアマウンテン(2着)が8番枠から徐々に内に入って1コーナー手前で先手を奪ったが、その直後、後続馬群の中で落馬事故が起きた。レース後、3人の騎手が主催の香港ジョッキークラブから事情を聴かれたが、その中に武豊騎手も入っていた。落馬、負傷したライ騎手が入院したため、回復を待ってあらためて事情聴取し、10日に裁定が下される。レース映像では武豊騎手の騎乗馬は後続との間隔を十分に取って内に入ったように見えるが、もし失格となれば、国際ルールで日本での騎乗にも影響が出る。




昆貢調教師、JRA通算100勝達成

 9日、中山12R・幕張特別(3歳上1000万下・芝1200m)で大西直宏騎手騎乗のリキサンポイント(牡3)が優勝。同馬を管理する栗東昆貢調教師(48)は、JRA通算100勝を達成した。開業から1351戦目での達成となった。

 昆貢(こん みつぐ)調教師は78年に騎手デビュー。騎手としては1121戦92戦の成績を残し、99年に調教師免許を取得。アルアランで02年オグリキャップ記念(交流GII)、02年ブリーダーズゴールドC(交流GII)などの重賞に勝利している。現役の管理馬に、10日の朝日杯フューチュリティS(GI)に出走するローレルゲレイロなど。通算成績1351戦100勝(うち障害12戦1勝)、地方通算30戦6勝。




金折騎手を騎乗停止

 日本中央競馬会JRA)は9日、同日の阪神競馬第4レースで他馬の走行を妨害したサンタナイトの金折知則騎手を、16日から24日まで騎乗停止とした。





オースミレパード、最高齢出走新記録を樹立

 9日、高知競馬場で行われたレディースジョッキーズシリーズ 南国土佐はちきん特別(D4・ダート1300m)に、岩永千明騎手騎乗のオースミレパード(牡15、高知・細川忠義厩舎)が出走。4番人気4着に終わったが、15歳7か月のサラブレッド最高年齢出走記録の新記録を樹立した。

 これまでの記録は、49年に記録されたヒサトモ(東京優駿、帝室御章典などの勝ち馬)の15歳6か月で、57年ぶりの更新となった。

 オースミレパードは父アンバーシャダイ、母キョウエイシェアー(その父フォルティノ)という血統。91年4月26日生まれで、同期にはナリタブライアンヒシアマゾンサクラローレルエルハーブ(英ダービー-英G1)、Sea Hero(ケンタッキーダービー-米G1)などがいる。

 93年10月に栗東清水久雄厩舎からデビュー(スターマンの4着)し、JRAでは97年オパールS(OP)に勝ち、96年平安S(GIII)でアドマイヤボサツの2着するなど、主にダートのオープンで活躍。46戦6勝の成績を残した。98年2月に高知・松岡利男厩舎に移籍。03年4月に現厩舎に転厩している。192戦29勝(うちJRA46戦6勝)。





グラッブユアハートが引退、繁殖入り

 JRAは8日、05年白山大賞典など交流重賞5勝を挙げたグラッブユアハート(牝6、美浦畠山吉宏厩舎)について、8日付で競走馬登録を抹消、引退することを発表した。今後は繁殖馬となる予定だが、繋用先は未定。

 グラッブユアハートは、父Deputy Commander、母Kelly Amber(その父Highland Park)という血統の米国産馬。03年1月のデビュー戦(中山・ダート1800m)を制し、ダート重賞初挑戦の03年サラブレッドチャレンジC(交流GIII)も3着に好走。04年スパーキングレディーC(交流GIII)で重賞初制覇を果たした。05年白山大賞典(交流GIII)から重賞3連勝を飾り、その後も06年マリーンC(交流GIII)を制するなど、交流重賞を舞台に活躍したが、今秋は思うような成績を収めることができず、前走のクイーン賞(交流GIII・8着)が現役最後のレースとなった。通算成績28戦8勝(うち地方20戦5勝、重賞5勝)。