大樹ファームに業務改善命令

大樹ファームに業務改善命令

農水省と関東財務局は29日、日本中央競馬会JRA)に所属する競走馬を対象に一般投資家から集めた資金を運用する「大樹レーシングクラブ」(本社東京、資本金7990万円、大浜民郎社長)が商品ファンド法に違反したとして、業務改善命令を出した。投資家の被害はないという。
 大樹クラブが運用していたのは、いわゆる「競馬ファンド」と呼ばれる金融商品。同クラブの牧場「大樹ファーム」で育てた競走馬をJRAのレースに出走させ、そこで得た賞金を同クラブを通じ投資家に還元する仕組み。
 しかし、大樹ファームは牧場の運営費に賞金を流用。このため、同クラブに賞金が入らず、投資家から預かった会費の一部を還元分に回していた。