グロリアスノア初Vへ絶好調モード

グロリアスノア初Vへ絶好調モード

 今年のG1第1弾「第27回フェブラリーS」に絶好調モードで挑むのが前哨戦・根岸Sの覇者グロリアスノアだ。休み明けを快勝し体調もさらにアップ。コンビを組む小林慎一郎騎手(28)は中央G1初挑戦だが「ノアと一緒なら雰囲気にのまれることはない」と、相棒へ絶大な信頼を置く。人馬ともに初のG1制覇へ態勢が整いつつある。

 グロリアスノアは初の中央G1舞台へ、過去最高の出来で挑む。「レース後はトモ(後肢)に疲れがたまるタイプだったが、今回は疲れがわずか」と主戦の小林慎。池田厩務員も「プール調教の効果で腰とトモがうまくほぐれている」と笑みを浮かべる。休み明けで臨んだ根岸S以上の状態にあることは間違いない。

 ダートでは底を見せていない。デビュー戦では大きく出遅れながら直線で豪快に他馬の間を割って差し切り。ダートで唯一掲示板を外した(9着)昨年のレパードSにしても、勝負どころで外に大きく振られる不利があり参考外。2馬身差圧勝のエニフS、休養明けで11番人気ながら直線でしっかり伸びてサマーウインド以下を退けた根岸Sを見れば、G1舞台でも期待をかけたくなる。

 手綱をとる小林慎にとっては11年目で初の中央G1となるが、肩に余計な力は入っていない。「今回は未体験ゾーン。だがノアと一緒なら雰囲気にのまれることはない。乗っていると安心できる馬だから」と全幅の信頼を寄せる。

 作戦についても相棒任せだ。「この馬の競馬に徹するだけ。速い馬が多く出てくるが、それらに惑わされないようにしたい。ノアを信頼しているので位置取りに執着するつもりはない」。パートナーが望んだポジションがベストの位置と信じてレースを運ぶだけだ。

 「今回は叩き2戦目。前走以上の状態で臨めればいいなと思う。まずは追い切りを無事にこなすこと。そうすれば楽しみになる」と小林慎。池田厩務員は「今回はプラス体重でいけそう。520キロ前後であれば、成功の仕上げだったと思ってくれていい」と語る。ベストの仕上げと最高の騎乗がかみ合った時、3連勝でのG1制覇がなる。