ヴィクトワール 3戦3勝2000メートル絶好舞台!

報知杯弥生賞

 今年の報知杯弥生賞の主役は、ヴィクトワールピサだ。すべて2000メートルのレースで3連勝中。前走のラジオNIKKEI杯2歳Sは、4角8番手から馬場の外を伸び、「首」という着差以上の強い競馬だった。

 3連勝でラジオNIKKEI杯2歳Sを制したヴィクトワールピサが、いよいよクラシックに向けて始動する。前走後は、宮城・山元トレセンでリフレッシュ放牧。「いい雰囲気で帰厩した。馬体はボリュームアップしており、輸送があってもプラス体重だろう。バランスのいいシルエットをしている」と清山助手は確かな成長を感じている。

 ビッシリと追われた1週前追い切り(2月24日)に続いて、28日にはCウッドチップコースで3頭併せを消化。「本数をこなすごとに、反応が良くなってきた」と順調さをアピールする。中山への初の長距離輸送についても「山元(トレセン)から栗東に運んだりしているから…。精神的に、まだ幼い部分はあるので、帯同馬をつけることも考えたい」と対策に抜かりはない。

 過去10年で、ラジオNIKKEI杯、報知杯弥生賞を連勝した馬は3頭。アグネスタキオン(01年皐月賞V)、コスモバルク(04年皐月賞2着)、ロジユニヴァース(09年ダービーV)と、いずれもG1で好成績を残している。

 昨秋の新馬戦(2着)で先着を許したローズキングダムは、スプリングS(21日、中山)から始動する予定。ライバルにプレッシャーを与えるためにも、結果を出したい戦いだ。「まだ隠れた存在もいるだろうけど、ファンと同じくスタッフの期待も大きい馬。応えてくれる素質を秘めていると思う」と清山助手。ここを勝利で通過すれば、世代の頂点が確実に視界に入ってくる。