スパルビエロがJRA重勝初V…マーチS

 第17回マーチS・G3(28日、中山・ダート1800メートル)は、マコトスパルビエロ(後藤)が5番手追走から直線で力強く抜け出し、JRA重賞初制覇(交流重賞3勝)を果たした。2着にはナニハトモアレが入り、鮫島厩舎の“ワンツー”となった。

 切れないが、バテない。1ハロン12秒2〜12秒4のラップが5度続けて刻まれたよどみのない流れで、マコトスパルビエロの持ち味が生きた。

 前半は5番手。直線で後藤にビッシリ追われると、同じ鮫島厩舎のナニハトモアレに2馬身半の差をつけてゴールに飛び込んだ。「ずっと同じペースで走る馬。絶好の流れになった」と後藤。最終レースも勝って、この日4勝の絶好調男の声が弾んだ。

 地方交流重賞は3勝しているが、JRA重賞勝ちは初めてだ。鮫島調教師は「見事な好位差しだったね。同厩舎ワンツー? 感無量です」と笑顔。次走は状態を見て決めるが、さらにたくましさが加わった同馬の進撃は、まだ続きそうだ。