2着アグネスワルツ、逃げた粘った…フローラS

オークスの優先出走権(3着まで)をかけたレースは、1番人気のサンテミリオン横山典)が直線で鮮やかに抜け出して重賞初制覇を飾った。2着は逃げたアグネスワルツが入り、ゼンノロブロイ産駒がワンツーフィニッシュを決めた。3着は1勝馬のブルーミングアレーだった。

 先手を奪ったアグネスワルツが、2着に粘り込んだ。2歳11月の白菊賞を勝って以来、5か月ぶりの実戦。ブランクが心配されたが、勝ち馬にかわされてからもしぶとく食い下がり、オークスの優先出走権を獲得した。

 「勝ち馬にぴったりとマークされてしまった。でも、なかなかいい勝負根性があるね」と柴田善。ベテランの高評価を受け、宮本調教師の表情もほころんだ。「ジョッキーは、えらく気に入ってくれたみたい。2400メートルも大丈夫と言ってくれた。NHKマイルCも考えていたけど、やめてオークスに行きます」と明言した。

 骨折で桜花賞には間に合わなかったが、オークスに期待を抱かせる内容で、2着を確保。勝ち馬と同じゼンノロブロイ産駒。桜花賞ではギンザボナンザ(7着)、アニメイトバイオ(8着)、コスモネモシン(9着)が参戦したが、また1頭、有力な牝馬が現れた。