プリンス4着も音無師悲観せず 後藤でダービーへ

 1番人気のダノンシャンティ(安藤勝)が、4コーナー16番手から直線大外を伸びて優勝した。勝ちタイムは、1分31秒4。3歳春にして、日本レコードを0秒1更新した。次の目標は、もちろんダービー(30日、東京)。松田国調教師、安藤の黄金コンビは、04年のキングカメハメハに続く“変則2冠”制覇を目指す。ダノンと人気を二分したサンライズプリンスは、4着に終わった。

 サンライズプリンスは、スタートを決めてサッと3番手へ。絶好の位置につけたと思われたが、予期せぬ乱ペースが待ち受けていた。前半の800メートルは、何と44秒8。1200メートル通過が、スプリント戦並みの1分7秒8だからたまらない。ゴール前、懸命の踏ん張りを見せたが、次々にかわされ4着に沈んだ。

 「ためても切れないと思った。前に行ってのタイム勝負は持ってこいと考えて行ってみたけど、(道中)外から来られたのが痛かった」と横山典。一方、音無調教師は「4着に残っている。すごい」と負けても能力の高さを再認識した様子だった。

 横山がペルーサに騎乗するため、ダービーでは新パートナーに後藤を迎える。「前で競馬をしてほしくない。きょうの(厳しい)競馬がいい方に出るかな」。トレーナーは、競馬の祭典へ夢をはせていた。