フォゲッタブル、勝って凱旋門

 同世代の牝馬には負けられない。4歳牡馬フォゲッタブルが巻き返しを狙う。「かなり強いメンバーになるけど、みんなが支持してくれたからね。いい競馬をしたいね」と池江助手。ファン投票では3万5918票を集めて第9位。天皇賞ジャガーメイル(10位)を上回る支持を受けただけに陣営も力が入る。

 前走の天皇賞・春は1番人気で6着に終わったが、2月のダイヤモンドSから2か月半ぶりと間隔があいていたことが微妙に影響したか。「(前走時は)馬がのびのびと走っていなかった。この中間は、手脚をきっちりと伸ばしていいフォームで走っている。全然違うよ。使って良くなっているね」と池江助手は大幅な上昇をアピールする。

 池江郎厩舎としては、06年ディープインパクト以来の宝塚記念参戦。「人気がない方が気は楽」と池江助手は言うが、週末の天気予報は雨。「うちの馬には、いいんじゃないかな(やや重、重で2戦2勝)。切れる馬が多いからね。上がりの速い競馬になるよりはいいかな」と持久力勝負を望む。

 仏G1の凱旋門賞(10月3日)への1次登録を済ませており、勝てば海外挑戦の可能性も出てくる。「強い馬はいるけど、雰囲気は本当にいい。前々で競馬をすると思うので、しぶとさを生かしたい」と池江助手。水曜には、初コンビの蛯名が栗東に駆けつけて最終追い切りに騎乗する。ブエナビスタレッドディザイアと、同世代の強豪牝馬を倒してG1ウイナーへ―。勝って海外挑戦の道を切り開くか。