ビーナス798日ぶり勝利…バーデンバーデンC

バーデンバーデンC(20日、福島競馬場、芝1200メートル、良) 福島のメーンは、5番人気の7歳牝馬エスタンビーナス(伊藤工)が2番手から抜け出し、08年4月13日以来、798日ぶりの勝利を挙げた。1番人気のフライングアップルは13着に敗れた。

 ウエスタンビーナスが、復活を遂げた。好スタートを切って2番手。直線で先頭に立つと、最後は迫るボストンオーを半馬身抑えて、08年4月の春雷S以来、2年2か月ぶりの勝利を飾った。

 復活劇をアシストしたのは、地元・福島県出身の伊藤工。故郷では初めてのオープン特別勝ちに笑みが絶えない。「ハナに行っても良かったんですが、無理せず2番手で運びました。長めの距離を使ってきたせいか、折り合いがついた。最後は直線が短いので信じて乗るだけでした」。

 鈴木康調教師は「52キロが大きかった。道悪ならと思っていたが、騎手がうまく乗ってくれた。今後は重賞路線に向かいます」。アイビスSD(7月18日、新潟)を視野にサマースプリントシリーズへ挑む。