ばんえい競馬 最後のレースにファン声援
存続を願う多くのファンが見守る中
帯広競馬場で始まったばんえい競馬
中山で3連複160万円台が連発
2日、中山競馬場で行われた1R・2歳未勝利(ダート1200m、16頭立て)は、吉田隼人騎手騎乗の9番人気アポロパトリオットが優勝。2着に7番人気キングオーサム、3着に13番人気サフラントウショウが入り、3連複の払戻金は1,669,590円(560通り中394番人気)の高配当となった。
これは今年9月9日の中京3Rで記録された6,952,600円に次ぐJRA3連複史上2位の高額配当で、的中は36票だった。
また、中山7R(ダート1200m、16頭立て)では小林久晃騎手騎乗の7番人気ハナパックが優勝。2着に16番人気カマーバンド、3着に12番人気シュウザンアイが入り、3連複の払戻金は1,649,790円(560通り中546番人気)を記録。1Rに次ぐJRA3連複史上3位の高配当となった。ちなみに、3連単の史上最高配当は05年10月22日、東京12Rで記録された18,469,120円。
2日、中山競馬場で行われたステイヤーズS(3歳上、GII・芝3600m)は、O.ペリエ騎手騎乗の1番人気アイポッパー(牡6、栗東・清水出美厩舎)が、3、4番手追走から直線入り口で先頭に立つと後続を引き離し、中団から差してきた2番人気トウカイトリックに3馬身差をつけ快勝した。勝ちタイムは3分43秒4(良)。さらに3.1/2馬身差の3着には4番人気チェストウイングが入った。
勝ったアイポッパーは父サッカーボーイ、母サンデーアイ(その父サンデーサイレンス)という血統。半弟に同厩舎でJRA現5勝のインマイアイズ(牡5、父サクラバクシンオー)がいる。4歳時の04年春にオープン入りし、05年万葉S(OP)を勝利。その後、05年阪神大賞典(GII)2着、05年天皇賞・春(GI)3着、さらにオーストラリアに遠征して05年コーフィールドC(豪G1)2着など、国内外のGIレースで好走を続けていたものの重賞勝ちには届かず、今回がデビュー24戦目、重賞出走12走目で悲願の重賞制覇となった。通算成績24戦7勝(うち海外2戦0勝)。
鞍上のO.ペリエ騎手は昨年のデルタブルースに続きこのレース2連覇。JRA重賞は今年のアーリントンC(GIII、ステキシンスケクン)以来の36勝目。管理する清水出美調教師は01年のこのレース(エリモブライアン)以来5年ぶりのJRA重賞勝ちで、通算7勝目となった。
なお、このレースは04年M.デムーロ騎手(ダイタクバートラム)、05年O.ペリエ騎手と、3年連続で外国騎手の勝利。また、サッカーボーイ産駒は04年新潟記念(GIII、スーパージーン)以来約2年3か月ぶりのJRA重賞重賞勝ちとなった。
千両賞、人気薄マザーズウィッシュが波乱演出
2日、阪神競馬場で行われた千両賞(2歳500万下、芝1400m)は、A.スボリッチ騎手騎乗の8番人気(単勝45.5倍)マザーズウィッシュ(牝2、栗東・鮫島一歩厩舎)が好位でレースを進め、直線外から追い上げた2番人気スマートカスタムを1/2馬身差抑えて優勝した。勝ちタイムは1分22秒5(良)。さらに3/4馬身差の3着には圧倒的1番人気(単勝1.1倍)ゼットカークが入った。
勝ったマザーズウィッシュは父タイキシャトル、母は96年クイーンC(GIII)2着のゴールデンカラーズ(その父Mr.Prospector)という血統。半姉に今年のキーンランドC(GIII)を勝ったチアフルスマイル(牝6、栗東・池江泰郎厩舎、父サンデーサイレンス)がいる。デビュー戦となった9月の2歳新馬(札幌・芝1200m)で2着に入り、2戦目の2歳未勝利(京都・芝1200m)で勝ち上がる。前走の2歳500万下(京都・芝1400m)は7着に敗れていた。通算成績4戦2勝。
2日、中山競馬場で行われた葉牡丹賞(2歳500万下、芝2000m)は、勝浦正樹騎手騎乗の6番人気マイネルアナハイム(牡2、美浦・高橋裕厩舎)が中団から直線で伸びると、逃げ込みを図る8番人気メルシーゴールドをゴール前でアタマ差捕らえて優勝した。勝ちタイムは2分03秒2(良)。さらに2馬身差の3着には9番人気センギョウシュフが入った。1番人気シーレイダースは5着。
勝ったマイネルアナハイムは、父メジロライアン、母エンジェルライト(その父スキャン)という血統。05年北海道サマーセールにて420万円で落札されている。今回の勝利で、前走の未勝利戦(中山・芝1800m)に続く2連勝となった。通算成績4戦2勝。
2日、阪神競馬場で行われた7R・2歳新馬(芝1600m)は、石橋守騎手騎乗の4番人気スウィープシルバー(牡2、栗東・松永昌博厩舎)が3番手追走から内を突き、逃げた2番人気ヤマカツブライアンとの叩き合いをハナ差制した。さらに1.1/2馬身差の3着は1番人気テーオーギャングが入った。勝ちタイムは1分36秒4(良)。
勝ったスウィープシルバーは父スウェプトオーヴァーボード、母バスティーユ(その父オペラハウス)という血統。
2日、阪神競馬場で行われた6R・2歳新馬(ダート1200m)は、藤田伸二騎手騎乗の3番人気フサイチレオン(牡2、栗東・山内研二厩舎)が3、4番手追走から、逃げる1番人気アクロスザスターを直線半ばで捕らえると、2.1/2馬身差をつけ差し切った。さらに1/2馬身差の3着に中団から差してきた2番人気ヴイマックスが入った。勝ちタイムは1分14秒0(良)。
勝ったフサイチレオンは父Gone West、母シアトルサンセット(その父Belong to Me)という血統の持込馬。祖母Weekend in SeattleはCCAオークス(米G1)3着馬で、牝系はA.P.Indy(BCクラシック-米G1)、Summer Squall(プリークネスS-米G1)らが出る名門。04年セレクトセール当歳で2億8000万円で落札されていた。
Gone West産駒は中山4Rのダノンムローに続き本日2頭目の新馬勝ち。現2歳世代はビクトリーテツニー(現2勝)を含め、デビューした3頭全てが勝ち上がっている。