ゲレイロ元気、初重賞狙う

今年も大活躍?

 日刊スポーツ賞シンザン記念(G3、芝1600メートル、8日=京都)に出走するローレルゲレイロ(牡3、栗東・昆)が悲願の重賞初制覇に挑む。現在、重賞で3戦連続2着。4日で48歳になる「年男」の本田騎手はタイトル獲得を誓った。「いつまでも最強の1勝馬じゃダメ。クラシック本番まで崩れることなく、2勝目を挙げるはずだよ」。

 前走の朝日杯FSは、直線で1度は先頭に立ちながらドリームジャーニーの末脚に屈して半馬身差の2着。その雪辱を期し、2日から本田自ら調教をつける熱の入れようだ。Dウッド→坂路で感触を確かめると「ほとんど毎日乗っているが、相変わらず元気がいい」と手応え十分だった。





リミットレス59キロもOK

 ガーネットS(G3、ダート1200メートル、7日=中山)でリミットレスビッド(牡8、栗東・加用)が連覇を目指す。06年度の加用厩舎は94年の開業以来、初の30勝台(31勝)をマーク。その原動力となったのが、1年間で重賞4勝を挙げた同馬だ。加用師は「本当に頭が下がるよ」と最敬礼した。

 今回は当初ハンデ58・5キロが発表されたが、年末の兵庫GTを3馬身差で快勝したことで59キロへと加算。それでも同師は「ルールだから仕方がない。使ったあとも元気だし、芝と違ってダートは折り合いの心配がないので、いいレースをしてくれるのでは」と期待を寄せている。





サムソン高橋成厩舎へ転厩、目標は春の盾

 昨年の2冠馬メイショウサムソン(牡4、栗東・瀬戸口)は、管理する瀬戸口師が2月で定年となるため、解散後は高橋成厩舎に転厩することが2日、明らかになった。同厩舎は関西最大の馬主である「メイショウ」の老舗だ。

 サムソンは4日、グリーンウッドに放牧に出される。当初は生まれ故郷の鹿児島で放牧される予定だったが、高橋成厩舎の便宜を図るためにも栗東近郊で休養することになった。07年は4月29日京都の天皇賞・春(G1、芝3200メートル)を目標にローテーションが組まれる見込み。





藤沢和師「やる気だよ」年頭から攻勢

 2年ぶりにリーディングを奪還した藤沢和雄師(55)が、年頭から攻勢をかける。開幕3日間で6、7頭の管理馬がスタンバイ。「やる気だよ」と笑った。

 重賞の日刊スポーツ賞中山金杯には出走馬はいないが、7日中山のジュニアC(オープン、芝1600メートル)にクラシックを期待する良血シャイニンワールド(牡)を送り出す。「新馬勝ちの直後でのオープン挑戦は楽ではないが、中山マイルの大外から勝ち上がった内容から能力は高そうだ」。

 勝ち星量産はもちろんだが、今年はその中身にもこだわりを持つ。定位置に返り咲いたとはいえ、挑戦者の気持ちは忘れていない。