ディープ“芝・世界一”、国際競馬連盟が格付け

『今さら』の感もありますが...

 国際競馬統括機関連盟の2006年世界サラブレッド・レースホース・ランキングが17日に発表され、ジャパンカップ有馬記念などに勝って引退したディープインパクト(牡4歳)が芝部門の1位タイ、総合でも4位タイとなった。

 ランキングは北半球所属馬と北半球のレースに出走した南半球所属馬が対象。国際ハンデキャッパー会議で審議された。馬のランキングは負担重量(単位ポンド)で表され、ディープインパクトは127。

 芝部門では、凱旋門賞ディープインパクトは失格)を勝ったレイルリンク(仏、牡3歳)など2頭と並んでトップとなった。

 総合の1位はブリーダーズカップ・クラシックの勝ち馬、インヴァソール(米)で129、2位には米国のダート競走馬2頭が128で続いた。




未知の魅力!必ず“クルセイダー”

 「平安S・G3」(21日・京都)、1番人気は目下7連敗中と、波乱傾向が非常に強いG3。勢い満点に臨むシルククルセイダーが不気味な存在だ。前走で準オープンを勝ち上がったばかりとはいえ、ダートではまだ底を見せていない。前走後は短期放牧に出されリフレッシュ。順調に乗り込まれて態勢は整っている。相手は一気に強化されたが、今後を占う意味でも非常に楽しみな一戦になる。
 伸び盛りの明け4歳。シルククルセイダーは未知の魅力が満載の1頭だ。芝のデビュー戦と菊花賞こそ着外に敗れたが、ダートでは堅実ぶりを発揮。昇級の前走・北総Sも鮮やかに差し切った。「いきなりオープンではどうかと思うが、確実に上昇しているよ」と領家師は、強豪相手にも通用するとの手応えをつかんでいる。準オープンを勝ったばかり。それでも、不安よりも期待の方が大きい。
 前走後は短期放牧でリフレッシュ。12月末に栗東トレセンへ戻ってきた。11日の1週前追い切りでは、僚馬でこちらも平安Sへ出走するオーガストバイオ栗東DWで併せ馬。迫力に満ちたフットワークで半馬身先着。6F86秒4-38秒7-12秒1。シャープな伸びを見せた。「気合が乗ってきた。すごく順調に来ているよ」。調整は予定通り。着々と準備を整えている。
 トレーナーの口ぶりには自然と力が入る。「前に行こうと思えば行けるし、控えることもできる。どんな競馬でもできるからね。ダートでは崩れないし、未知の魅力はある」。オープンの厳しい流れにも対応できるはず。展開に左右されない強みを生かせれば、十分にチャンスはある。
 ダート界の古豪が顔をそろえており、今後を占う意味でも楽しみな一戦。「今年は頑張ってほしいからね」。出世街道を歩んでいくためにも結果を出すことが必要だ。臨戦過程、上昇度と期待に応えられるだけのファクターは十分。勢いは、簡単には止まりそうにない。




内田博確保でアウステル勝負

フサイチアウステル(牡5、栗東池江泰寿)は、内田博騎手を早々と確保した。池江泰寿師は「腰が甘かったので休養中は治療に専念していたが、だいぶ良くなってきた。久々の分、昨年(2着)の出来にはないかもしれないが、レースで甘さを見せていたので、内田博君には目いっぱい追ってもらいたい」と名手の手腕に期待した。