ダービー馬メリーナイスが病死

ダービー馬メリーナイスが病死

 日本中央競馬会(JRA)は3日、1987年の日本ダービーなどを制したメリーナイス(牡25)が1日に繋養先の北海道浦河町渡辺牧場で病死したと発表した。88年に現役を退き、99年に種牡馬を引退していた。

 メリーナイスは1986年8月に函館競馬場でデビューし、新馬戦を快勝。4戦目のいちょう特別(OP)を勝ち、朝日杯3歳ステークス(GI)へ。2番人気に支持されホクトヘリオスを抑え見事優勝。翌年のクラシックでは皐月賞で7着に大敗後の日本ダービーで2着サニースワローに6馬身差をつけ見事優勝。87年の有馬記念では3番人気に支持されるもスタート直後に落馬競争中止となった。

 「四白流星」で「栗毛」という外見は華麗に、そして美しく見え、さらに鞍上の根本康広騎手(現調教師)のヨーロピアンスタイルから繰り出す風車ムチで話題を呼びファンの多い馬であった。映画「優駿 ORACION」に登場する競争馬オラシオンのモデルにもなっている。

 通算成績は14戦6勝。主な勝ち鞍は日本ダービー(GI)、朝日杯3歳S(GI)、セントライト記念(GII)。父コリムスキー、母ツキメリー、母父シャトーゲイ種牡馬として産駒に共同通信杯(GIII)勝ちのマイネルリマークや京都4歳特別(GIII)勝ちのイイデライナーがいる。