ドリームジャーニー春秋GP制覇!ブエナは2着

ドリームジャーニー春秋GP制覇!ブエ

 27日、中山競馬場で「第54回有馬記念」(GI、芝2500メートル)が行われ、池添謙一騎手騎乗の2番人気ドリームジャーニー(牡5歳、栗東池江泰寿厩舎)が直線でブエナビスタを差し切り、2分30秒0で快勝。宝塚記念に続いて春秋グランプリ制覇となった。

【写真で見る】ブエナビスタを差し切ってGI3勝目のドリームジャーニー

 レースは武豊騎手騎乗のリーチザクラウンが引っ張る速い展開。道中でスリーロールスが競走を中止するアクシデントがあったが、他馬に大きな不利はなく、直線を迎えた。

 勝負の直線、マクり気味に先頭に立ったマツリダゴッホを外からブエナビスタが並ぶ間もなく交わし突き抜けたが、その後ろからドリームジャーニーが鋭く末脚を伸ばし、残り100メートルで一気に差し切った。

 勝った池添騎手は有馬記念初制覇。勝利ジョッキーインタビュ−では「直線で伸びてくれることは分かっていし、絶対に(1着を)取るぞ!という気持ちでした。本当にうれしい」と、涙を流して喜んだ。

 ドリームジャーニーは、父ステイゴールド、母オリエンタルアート、母の父メジロマックイーン。牡5歳で栗東池江泰寿厩舎所属。通算24戦9勝、2着2回、3着3回。

 重賞は06年朝日杯FS(GI)、07年神戸新聞杯(GII)、08年小倉記念(GIII)、08年朝日チャレンジC(GIII)、09年産経大阪杯(GII)、09年宝塚記念(GI)に続いて7勝目。

 同一年に宝塚記念有馬記念を制した馬は、スピードシンボリ、リユウフオーレル、シンザンイナリワンメジロパーマーグラスワンダーテイエムオペラオーディープインパクトに続いて9頭目

 今年の桜花賞オークスの2冠を制し、1番人気に支持されたブエナビスタ(牝3歳、栗東松田博資厩舎)は、一旦先頭に立ったが、ドリームジャーニーに差されて2着に終わった。3着は後ろから追い込んだエアシェイディ(牡8歳、美浦伊藤正徳厩舎)。一昨年の有馬記念マツリダゴッホ(牡6歳、美浦国枝栄厩舎)は、4コーナーでマクり気味に進出したが、直線では伸びきれず7着に終わった。

 また、菊花賞スリーロールス(牡3歳、栗東武宏平厩舎)は道中で故障を発生し、競走を中止した。

 2着の横山典騎手は「馬は本当にがんばってくれた」と淡々と愛馬を称えていた。3着の後藤騎手は「来年こそはタイトルを獲りせてあげたい」と気を引き締めていた。7着に敗れた蛯名騎手は「ちょっと重かったかな。上がっていくところで上がっていけなかった」と残念そうだった。