プリモディーネ馬主の伊達秀和氏さん死去

jra-news2010-04-02

78年皐月賞優勝時の口取りで記念撮影する伊達秀和氏(左)。ファンタストの鞍上は柴田政人調教師


 桜の季節の前に、桜花賞を2勝したオーナーが息を引き取った。JRAの馬主として数々のGIを制覇した伊達秀和(だて・ひでかず)氏が、3月19日に病気で亡くなっていたことが31日、分かった。81歳だった。故人の遺志により、近親者だけで葬儀は済ませている。

 20代で会社を設立した伊達氏は馬主としても活躍。1960年代には、ソーダストリームを海外から繁殖牝馬として購入。その子供のアローエクスプレスは69年の朝日杯3歳Sを優勝し、翌年の皐月賞で2着に入るなど多くの活躍馬を輩出した。78年には、北海道・日高町サンシャイン牧場を設立。オーナーブリーダーとしても存在感を発揮。「紫、赤山形二本輪、袖赤縦縞」の勝負服は競馬ファンにも浸透している。

 伊達秀和氏の主な所有馬はアローエクスプレスのほか、ファンタスト(78年皐月賞)、ブロケード(81年桜花賞)、パーシャンボーイ(86年GI宝塚記念)、プリモディーネ(99年GI桜花賞)などがいる。地方競馬では、07年の東京ダービーを優勝したアンパサンドが有名だ。